がんペプチドワクチン臨床試験中間報告

膵臓がん11名、食道がん13名の患者さんが臨床試験に参加

2013年8月までに寄せられた市民からの寄付500万円を元に、同年9月に和歌山県立医科大学に寄付講座が開設され、3大標準治療に行き詰まった膵臓がんと食道がんの患者さんを対象にしたがんペプチドワクチンの臨床試験がスタートしました。全国から多くの問い合わせをいただき、臨床研究は順調に進行しています。2014年3月19日時点で、3大標準治療に行き詰まった膵臓がん11名、食道がん13名の患者さんが臨床試験に参加され治療を受けています。

●臨床試験の中間報告

・従来、HLAの型が不一致で臨床研究に参加できなかった患者さんも救う

HLAの型が不一致であるなど、現行の臨床研究の適格基準に合わない患者さんに対するがんペプチドワクチン療法の探索的臨床試験を多施設共同の試験として展開し、より幅広い患者さんに向けたペプチドワクチン治療の開発に取り組というのが、今回の画期的な試みで、私たちが市民支援型の臨床研究を押し進めた大きな意義の一つです。

・全国多施設共同研究を進める

今回は和歌山県立医科大学において臨床研究を行っているため、治療を受けたい患者さんは和歌山県立医科大学まで通わなければなりません。これではこの臨床研究に参加できる患者さんは限られてしまいます。
そこで、全国の施設での臨床研究を行い、近くの施設に通えるようにすると共に、研究のレベルアップを図るために、間もなく全国多施設共同研究を開始いたします。詳細については別途ご案内いたします。

・臨床試験に参加した患者数

2014年3月19日時点で、3大標準治療に行き詰まった膵臓がん11名、食道がん13名の患者さんが臨床試験に参加されました。

膵臓がん
参加者 11名 HLA A24 3名 A02 8名 参加者居住地 和歌山県、大阪府、三重県など
食道がん
参加者 13名 HLA A24 10名 A02 3名 参加者居住地 和歌山県、大阪府、奈良県、兵庫県など

・考察
これまで研究がなされておらず参加できなかったHLA-A02の患者さんもご参加いただき、より幅広い患者さんに向けたがんペプチドワクチン治療を行っています。

・全国拠点病院の展開
和歌山県立医大での研究にも関わらず、参加者の居住地は関西を中心に他府県に広がっています。今後さらに、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国/四国・九州の各地における拠点医療機関の選定を行います。2014年3月12日にこれら全国の拠点医療機関による合同会議が大阪で開催され、すでに各拠点病院における臨床試験開始手続きが開始されました。
倫理委員会の設置・審査を経て、間もなく全国の拠点病院においても研究に参加することでがんペプチドワクチン治療が受けられる体制となります。準備が整った医療機関の情報については、順次迅速にご報告させていただきます。

●がんペプチドワクチン臨床研究継続のためのご寄付のお願い

3年間の予定で実施されているがんペプチドワクチン臨床試験を運営するには年間1,000万円、3年間で3,000万円の資金が必要となります。一刻も早く、注射1本で治療でき患者負担の少ないがんペプチドワクチンを第4の標準治療として確立するために、皆様からのご寄付をお願いいたします。

ご寄付のお願い

中間報告プレスリリース