8月26日(土) 日本初、膵臓がんに対する細胞療法に関する講演会開催

日本初、膵臓がんに対する細胞療法の治験に関する講演会

3年間の和歌山医科大学での寄付講座による臨床研究の土台の上に、新たながん免疫療法確立に向けた治験を開始。すなわち、再生医療等製品に係る医師主導治験「標準療法不応の進行膵がん患者さんを対象とした樹状細胞ワクチンの有効性、安全性の検討」である。同大での手続き、並びに2012年1月のPMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)への治験届提出も完了し、本年3月より治験が開始された。その最新動向などを講演していただく。

●講演概要
テーマ:日本初、膵臓がんに対する細胞療法の治験
日 時:平成29年8月26日(土)14:30〜16:30(受付開始
:14:00)
主 催:一般社団法人 市民のためのがんペプチドワクチンの会
場 所:モバフ新宿アイランド  新宿アイランドタワー20階
〒163-1320 東京都新宿区西新宿6-5-1 TEL 03-6759-8939
http://www.moboff.co.jp/shinjuku/
交 通:地下鉄から(地下道で直結) 東京メトロ丸の内線『西新宿駅』より30秒
JR線・京王線・小田急線『新宿駅』西口改札口より新宿副都心方面約徒歩8分
定 員:100名
申 込:定員になり次第締め切りますので、aida@ccpvc.orgにお申込み下さい。
参加費:無料

●プログラム
14:30     開会
(司会) 市民のためのがんペプチドワクチンの会理事  佐原 勉
14:30〜14:40 開会挨拶 市民のためのがんペプチドワクチンの会代表  會田昭一郎
14:40〜15:20 最先端のがん免疫療法-がん;死に至る病から慢性的疾患へ-」
        昭和大学臨床薬理研究所臨床免疫腫瘍学講座教授 角田卓也
15:20〜16:00 日本初、膵臓がんに対する細胞療法の治験
和歌山県立医科大学外科学第2講座講師     勝田将裕
16:00〜16:30 質疑応答
(都合により、日程、講師等に変更のある場合もございますのでお含みおき下さい。)

●開催にあたって
市民のためのがんペプチドワクチンの会(CCN)は日本で初めて市民による寄付講座を和歌山県立医科大学に開設し、膵臓がんと食道がんに対するペプチドワオクチンの医師主導の臨床研究を支援し、外科学第2講座の山上裕機(やまうえ ひろき)教授を中心とする研究チームが推進してきた。
残念ながらペプチドワクチンの有効性は証明されるに至っていないが、この度、3年間の寄付講座による臨床研究の土台の上に、新たながん免疫療法確立に向けた治験を開始した。すなわち、再生医療等製品に係る医師主導治験「標準療法不応の進行膵がん患者さんを対象とした樹状細胞ワクチンの有効性、安全性の検討」である。同大での手続き、並びに2012年1月のPMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)への治験届提出も完了し、本年3月より治験が開始された。
がん免疫療法で主にがん細胞の直接攻撃を担う兵隊細胞は、細胞傷害性T細胞(キラーT細胞:CTL)と呼ばれる。一方、今回の治験で用いる樹状細胞は、がん免疫でCTLに対する司令塔となる細胞であり、樹状細胞ワクチン療法では、この司令塔細胞を大量に作製し活性化させてからペプチドをパルスし、患者さんに投与する。司令塔である樹状細胞の力を最大限発揮するよう工夫することで、ペプチドそのものを患者さんに投与するペプチドワクチン療法よりも効率よくCTLを誘導し、ピンポイントでがん細胞を攻撃する兵隊を大量に増員することができる。本治験では、テラファーマ(株)の治験製品提供を受けて、標準療法不応膵がん患者さんに対するWT1ペプチドパルス樹状細胞(TLP0-001)の有効性および安全性を検証するものであり、本療法は従来にはない新たながん免疫療法の切り札と期待されている。
本邦における膵臓がんの死亡数は年間約31,000人で、肺がん、胃がん、結腸がんについで第4位。直近25年間のがん全体の発生率は1.3倍、死亡率は0.96倍の増加であるのに対し、膵臓がんは発生率、死亡率ともに1.5倍に増加している難治性のがんとなる。2/3の患者で診断時に既に高度進行の切除不能であり、予後はきわめて不良である。こうした中、標準療法不応の進行膵がんの治療法は、まだ確立されておらず、より効果的な治療法が待望されている。
本医師主導治験は、樹状細胞免疫療法の安全性と有効性を検討する二重盲検ランダム化比較試験(第Ⅰ相試験から第Ⅲ相試験までを包括)となり、これにより再生医療等製品としての創薬に必要なエビデンスの構築を目指す。

資 料 提 供 担当:和歌山県立医科大学電 話073-447-2300(大学代表)
【内容に関すること】外科学第2講座講師 勝田将裕(内線5112)